こんな方に役立つ記事です
結論:3秒でわかる緩み止め早見表
→ 迷ったらまずは「ばね座金」、緩んだ実績があるなら「ロック剤(青)」がベターです。
なぜネジは緩むのか|4つの原因
ネジは「締めたら終わり」ではありません。使用中に4つの原因で軸力(締め付け力)が低下し、緩みが発生します。
① 振動・衝撃による「回転緩み」
繰り返し外力がかかると、ネジが微小に戻り回転を起こします。緩みの最大原因はこれで、対策の主役は振動対策です。
② 熱膨張・収縮による軸力低下
温度変化でボルトと被締結物の伸び縮みが繰り返され、軸力が徐々に抜けていきます。エンジン周り・ボイラー配管などで起きやすい現象です。
③ 初期なじみ(座面の沈下)
組み立て直後、接触面の微細な凹凸が押しつぶされてなじみ、初期の数時間〜数日で軸力が10〜20%低下することがあります。重要部位では「増し締め」が推奨されます。
④ クリープ(材料の塑性変形)
ガスケット・樹脂・木材など柔らかい材料を挟むと、時間とともに変形して軸力が低下します。
緩み止め5つの方法|実務的な使い分け
① ばね座金(スプリングワッシャー)
最もポピュラーで安価な緩み止め部品。バネの反発力でネジの戻り回転を抑えます。
向いている場面
注意点
② 歯付き座金(外歯・内歯ワッシャー)
ギザギザの歯が被締結面に食い込み、機械的に回転を防ぎます。
向いている場面
注意点
③ ねじロック剤(嫌気性接着剤)
液体をネジ山に塗り、硬化することでネジを固定。ロックタイト(ヘンケル社)が代表ブランドです。
向いている場面
注意点
④ ダブルナット(二重ナット)
2つのナットを重ねて締めることで互いに押し合い、緩みを防ぐ古典的な方法。
正しい締め方(これを間違える人が多い)
向いている場面
⑤ ロックナット(専用緩み止めナット)
構造的に緩みにくく設計された専用ナットです。代表的なものに以下があります。
向いている場面
注意点
状況別おすすめパターン
Q. 屋内の什器・家具で緩むのを防ぎたい
→ ばね座金 + 規定トルクでの確実な締め付け。コストもかからず十分です。
Q. モーター・ポンプ周りで緩む
→ ロックタイト青(中強度)。分解整備も可能で実務的バランスが最良。
Q. 自動車の足回り・橋梁などの重要部位
→ 強度区分10.9以上のボルト + ロックナット(フランジナット等)、または専門の緩み止めナット。
Q. 食品機械でロック剤を使いたい
→ 食品衛生法適合品(FDA認証品など)の専用ロック剤を選定。一般品は使用不可です。
Q. M16以上の大きなボルトを緩み止めしたい
→ ばね座金は効きにくいので、ダブルナット or 高強度ロック剤を推奨。
やってはいけないNG例
よくあるご質問(FAQ)
Q. ばね座金は本当に効果があるのですか?
A. 軽い振動には有効ですが、激しい振動には限界があります。重要部位ではロック剤やロックナットとの併用、または置き換えを検討してください。
Q. ロックタイトの色を間違えて使うとどうなりますか?
A. 低強度を高振動部に使うと緩み発生、高強度を分解前提部に使うと取り外し困難になります。用途に応じた強度選択が必須です。
Q. 緩み止めは1個から購入できますか?
A. 三和ファスナーではばね座金・ナイロックナット・各種ロック剤すべて1個・1本から手配可能です。試作・少量補修にもお気軽にどうぞ。
Q. SUS(ステンレス)でも緩み止め対策は必要ですか?
A. 必要です。材質は緩みやすさにあまり関係ありません。ただしステンレスはかじりやすいので、潤滑剤と併用してください。
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名古屋市中川区の三和ファスナーでは、ばね座金・ロックナット・ロック剤すべて1個から手配可能。20年以上の経験から、お客様の用途・コスト・納期に応じた最適なご提案をいたします。
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株式会社三和ファスナー創業者。2003年の創業以来、20年以上にわたりネジ・ボルト・ファスニング関連商品の販売と特殊切削加工に携わる。製造業・建設業向けの選定相談・トラブル対応を多数手掛ける名古屋エリアのファスニング専門家。
本記事は上記監修者の確認を経て公開しています。記載内容は一般的な情報であり、個別案件のご判断は必ず原典規格・図面に基づき、必要に応じて専門家にご相談ください。
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