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ボルト締め付けトルクの重要性と現場での正しい管理方法

締め付けトルクとは

締め付けトルクとは、ボルト・ネジを締める際に加える回転力(N・m:ニュートンメートル)のことです。この値が適切でないと、製品の品質・安全性に直接影響します。

締め付け不足(緩み)が引き起こすトラブル

現場で最も多いのが、「なんとなく締まったからOK」という感覚的な締め付けによる緩みです。

ボルト・ネジの脱落による部品外れ
振動による緩みの進行(ゆるみは加速度的に進む)
部品のガタつき・騒音・異常摩耗
最悪の場合、機械の破損や人身事故

締め過ぎが引き起こすトラブル

「しっかり締めれば安心」は危険な思い込みです。過剰トルクは以下のリスクを生みます。

ボルトの伸び過ぎ・破断(折れ)
ネジ山のつぶれ(カジリ)→ 次回の取り外しが困難に
被締結部品(アルミ・樹脂など)の変形・クラック
ガスケット・シールの損傷によるリーク

適切なトルク管理の方法

1. トルクレンチを必ず使用する

感覚での締め付けは禁物です。設定値で自動停止するプレセット型トルクレンチが現場では扱いやすく確実です。

2. 適正トルク値を事前に把握する

ネジのサイズ・材質・強度区分・潤滑条件によって適正値は変わります。以下は乾燥状態での概算値です。

サイズ強度区分4.8強度区分8.8強度区分10.9

|--------|------------|------------|-------------|

M65〜6 N・m9〜11 N・m13〜16 N・m
M812〜15 N・m22〜27 N・m31〜38 N・m
M1024〜29 N・m44〜54 N・m62〜76 N・m
M1242〜51 N・m77〜94 N・m108〜132 N・m

※潤滑剤使用時は上記の約80%を目安にしてください。

3. 初期なじみ後の再締めを実施する

新品のボルト・ガスケットは使用初期に「なじみ」が生じ、軸力が低下します。重要な部品は運転開始後に一度再締めを行うことで品質が安定します。

4. トルクレンチの定期校正を忘れずに

トルクレンチは使用を重ねるとズレが生じます。一般的には1年に1回または5,000回使用ごとの校正が推奨されます。

まとめ

トルク管理は地味に見えますが、製品の信頼性と安全性を支える重要な作業です。適切な工具・適切な値・適切なタイミングの3つを守るだけで、現場のトラブルを大幅に減らすことができます。

ボルト・トルクレンチの選定でご不明な点があれば、三和ファスナーへお気軽にご相談ください。

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