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ボルトの強度区分「4.8・8.8・10.9」が示す意味を解説

監修:山下 朋幸代表取締役
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強度区分の数字は何を意味するのか

六角ボルトの頭部には「4.8」「8.8」「10.9」「12.9」などの数字が刻印されています。これは「強度区分」と呼ばれ、ボルトの引張強さと降伏点(耐力)を示しています。

読み方のルール

強度区分は「小数点の左(整数部)」と「右(小数部)」の2つの数字で構成されます。

整数部 × 100 = 最小引張強さ(N/mm²)

整数部 × 小数部 × 10 = 最小降伏点(N/mm²)

例:8.8の場合

引張強さ:8 × 100 = 800 N/mm²
降伏点:8 × 8 × 10 = 640 N/mm²

主な強度区分の比較

強度区分引張強さ降伏点材質の目安用途例
4.8400 N/mm²320 N/mm²低炭素鋼一般機械、建築
6.8600 N/mm²480 N/mm²炭素鋼中荷重用途
8.8800 N/mm²640 N/mm²中炭素鋼(焼入れ)自動車、産業機械
10.91000 N/mm²900 N/mm²合金鋼(焼入れ)高荷重・高振動部
12.91200 N/mm²1080 N/mm²合金鋼(高強度)超高荷重・締結限界
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高強度ボルト使用時の注意点

強度区分が高いほど強いのは事実ですが、注意点もあります。

水素脆化リスク:強度が高いほど水素を取り込みやすく、遅れ破壊が起きることがある
締め付け管理が厳格に:高強度ボルトは適正トルク管理がより重要
コストが上がる:12.9は4.8の数倍の価格になることも

まとめ:強度区分の選び方

一般用途・静的荷重 → 4.8または6.8
振動がある機械・車両 → 8.8
高荷重・高振動・重要部位 → 10.9
限界設計・特殊用途 → 12.9(専門家に要相談)

「とにかく強いものを」と12.9を選ぶのではなく、設計荷重に見合った強度区分を選ぶことがコストと安全性の両立につながります。

ボルト選定でお困りの際は、三和ファスナーの専門スタッフにご相談ください。

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Reviewed by

山下 朋幸
山下 朋幸代表取締役

株式会社三和ファスナー創業者。2003年の創業以来、20年以上にわたりネジ・ボルト・ファスニング関連商品の販売と特殊切削加工に携わる。製造業・建設業向けの選定相談・トラブル対応を多数手掛ける名古屋エリアのファスニング専門家。

ボルト・ナット選定ステンレス・特殊鋼切削加工小ロット調達名古屋・愛知エリアの製造業ネットワーク

本記事は上記監修者の確認を経て公開しています。記載内容は一般的な情報であり、個別案件のご判断は必ず原典規格・図面に基づき、必要に応じて専門家にご相談ください。

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