こんな方に役立つ記事です
結論:3秒でわかるシュアツイスト
シュアツイスト=下穴にねじ込むだけで雌ねじを作りながら締結できるロブテックス社のタッピング型ワンサイドボルト。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | 株式会社ロブテックスファスニングシステム |
| 分類 | タッピング型ワンサイドボルト |
| サイズ | Φ8 / Φ10 / Φ12 / Φ16(径表記。Φ16は受注生産) |
| 必要な準備 | 下穴を開けるだけ(タップ加工不要) |
| 施工工具 | インパクトレンチ(汎用品でOK) |
| 主な用途 | 屋根材締結、防音壁・遮音壁、無溶接胴縁、鋼床版補強 |
| 特徴 | 切粉ほぼゼロ/IPX7耐水性/高耐食性 |
→ 一言で:「ねじ込むだけで溶接の代わりになる、防錆もバッチリな魔法ボルト」。
なぜシュアツイストが注目されているのか
従来、鋼材と鋼材をしっかり接合するには主に2つの方法がありました:
シュアツイストは、この両方の弱点を解決する第3の選択肢として登場しました。
シュアツイストの仕組み
通常のタッピングねじと違い、シュアツイストは独自のネジ山形状を持っています。
ステップ① 下穴を開ける
板に指定径の下穴を開けます(タップ加工は不要)。
ステップ② ねじ込む
ボルト先端の独自形状が、下地材(鋼板)の素材を塑性変形(押し広げ)させながら雌ねじを成形します。切削ではなく「変形」なので、切粉がほとんど出ません。
ステップ③ 締結完了
ボルト全周囲が同心円状に下地材にくい込み、高い軸力・耐振動性・水密性を発揮します。
シュアツイストの5大特徴
① 切粉がほとんど出ない
ねじ山高さがわずか0.41mmと低く、塑性変形でめねじを作るため切粉発生がほぼゼロ。精密機器・電子機器の組立現場で大きなメリットになります。
② 高い締結強度
ボルト全周が同心円状に下地材にくい込むため、通常のタッピングねじより圧倒的に高い軸力を発生。耐振動性にも優れます。
③ 優れた水密性(IPX7適合)
IPX7耐水性試験に合格。一時的に水中に沈めても水が浸入しない密閉性能があり、屋外構造物・水回り設備にも安心して使えます。
④ 高耐食性(標準装備)
標準で高耐食表面処理が施されており、複合サイクル腐食試験で120サイクル赤錆なしという優れた耐食性能。海岸沿い・融雪剤がかかる道路設備でも長持ち。
⑤ 施工がシンプル・速い
インパクトレンチ1本でOK。溶接のような特殊資格・養生・電源工事が不要で、現場の負担が劇的に減ります。
どんな現場で活躍するか(メーカー公開の代表用途)
シュアツイスト vs 他の締結方法
| 項目 | シュアツイスト | 溶接 | 通常ボルト+ナット | ハック高力ボルト |
|---|---|---|---|---|
| 火気使用 | ❌ 不要 | ✅ 必要 | ❌ 不要 | ❌ 不要 |
| 両側作業 | ❌ 不要 | ❌ 不要 | ✅ 必要 | ❌ 不要 |
| 専用工具 | △ インパクトのみ | ✅ 溶接機 | ❌ 不要 | ✅ 専用工具必要 |
| 有資格者 | ❌ 不要 | ✅ 必要 | ❌ 不要 | △ 推奨 |
| 取り外し | △ 困難 | ❌ 不可 | ✅ 容易 | ❌ 困難 |
| 切粉 | ◎ ほぼゼロ | — | — | — |
| 水密性 | ◎ IPX7 | ◎ | △ | ○ |
シュアツイスト使用時の注意点
よくあるご質問(FAQ)
Q. シュアツイストはどんなサイズ・板厚に使えますか?
A. ボルトサイズはΦ8・Φ10・Φ12・Φ16の4種類(メーカー掲載。Φ16は受注生産・高トルクのインパクトレンチが必要)で、各サイズで対応板厚範囲が異なります。詳しいスペック表はメーカーカタログまたは三和ファスナーへお問い合わせください。
Q. なぜ「M12」ではなく「Φ12」と表記するのですか?
A. 普通のボルトは「M12」のようにメートルねじ規格(JIS B 0205等)で表記されますが、シュアツイストは独自のねじ山形状を持つタッピング型で、規格ねじではありません。そのため軸の直径(Φ)で呼ぶのが正しい表記になります。同じ「Φ12」でもM12のボルトとは互換性がないので、混同しないようご注意ください。
Q. ハック高力ワンサイドボルトとどう違うのですか?
A. ハックは専用工具でピンを引っ張る「引きちぎり式」、シュアツイストは下穴にねじ込む「タッピング式」です。ハックは橋梁の高力ボルト用途、シュアツイストはより汎用的な鋼材接合用途、というイメージで使い分けます。
Q. 普通のインパクトレンチで施工できますか?
A. はい、汎用のインパクトレンチで施工可能です。これがシュアツイストの大きな強みで、特殊な専用工具を別途用意する必要がありません。
Q. 1本から購入できますか?
A. 三和ファスナーでは可能な限り小ロット対応いたします。試作・少量補修にもお気軽にどうぞ。
Q. 溶接資格者がいない現場でも使えますか?
A. はい、溶接資格・特殊な施工資格は不要です。インパクトレンチが扱える方なら施工できます。
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この記事の監修

株式会社三和ファスナー創業者。2003年の創業以来、20年以上にわたりネジ・ボルト・ファスニング関連商品の販売と特殊切削加工に携わる。製造業・建設業向けの選定相談・トラブル対応を多数手掛ける名古屋エリアのファスニング専門家。
本記事は上記監修者の監修のもと作成しています。公開後の更新(数値の確認・表現の修正など)は、規格や公的資料をもとに編集担当が行っています。記載内容は一般的な情報であり、個別案件のご判断は必ず原典規格・図面に基づき、必要に応じて専門家にご相談ください。
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