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ワンサイドボルトとは?仕組み・種類・使い方を初心者向けに完全解説【片側施工】

監修:山下 朋幸代表取締役
ワンサイドボルトとは?仕組み・種類・使い方を初心者向けに完全解説【片側施工】のサムネイル

こんな方に役立つ記事です

「ワンサイドボルト」って聞いたけど何のことかわからない
ボルトを締めたいけど反対側に手が入らない箇所がある
溶接以外で鋼材同士を強くつなぎたい
橋梁・鉄骨・コンテナ・トラックボディの施工に関わっている
種類が多すぎてどれを選べばいいか迷う

結論:3秒でわかるワンサイドボルト

ワンサイドボルト=片側からの作業だけで締結できるボルトのこと。

項目内容
何ができる?裏側に手が届かない場所でもボルト固定できる
なぜ必要?密閉構造・狭い場所・高所・危険箇所で施工性が劇的UP
主な代替手段溶接、リベット、両側からのボルト締結
主なメーカーロブテックス、ハック(アルコア)、KFC、フセラシ など
よく使う場所橋梁、鉄骨、トラックボディ、コンテナ、配電盤、壁面パネル

「裏が手探りで作業できない場所のボルト」と覚えればOKです。

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なぜワンサイドボルトが必要なのか

通常のボルト・ナット締結は、表側にボルト・裏側にナットを入れて両側から作業します。

でも現場ではこんな状況がよくあります:

角パイプ・閉鎖断面の鋼材:中に手が入らない
密閉タンク・コンテナの内側:作業者が入れない
高所の鉄骨:裏側に足場を組むのは大掛かり・危険
既設構造物の補強:分解すると本業が止まる

こんな場面で「片側だけで完結する締結方法」として開発されたのがワンサイドボルトです。

ワンサイドボルトの基本的な仕組み

ワンサイドボルトは、「裏側で何かが広がる・変形する・引っかかる」ことで固定する構造です。代表的な方式は以下の通り:

① 引きちぎり式(ハック式)

専用工具でピンを引っ張り、裏側のスリーブが圧縮・変形して座面を形成 → ピンが規定軸力で破断。鉄道・橋梁の高力ボルトの代表格

② タッピング式(シュアツイスト式)

ボルトを下穴にねじ込むだけで、ボルト自身が下地材を塑性変形させながら雌ねじを成形しつつ締結。下穴さえ開ければインパクトレンチで施工可能。

③ トッグル式(フリップボルト等)

裏側のパーツが穴を通った後に90度回転して引っかかる仕組み。アンカーボルトに近い使い方。

④ 開脚式(クロスタイト等)

裏側で部品が広がって(開脚して)抜けなくなる仕組み。

主な種類と使い分け早見表

種類代表メーカー強度施工代表用途
ハック高力ワンサイドボルトロブテックスFS/フルサト工業/コンドーテック◎ F8T相当・大臣認定専用電動シャーレンチ橋梁・鉄骨の高力接合
シュアツイストロブテックスファスニングシステム下穴+インパクトレンチ屋根材・防音壁・胴縁・鋼床版補強
フリップボルトイイファス(IIFAS)専用工具不要壁面・パネル取付・鋼材アンカー
クロスタイトサンコーテクノ市販インパクトドライバ鋼管端部・脱溶接接合
ブルームスタッド日本パワーファスニング(JPF)ドリル+ハンマー+トルクレンチ火気使用不可・無溶接現場

ワンサイドボルトのメリット

✅ 片側施工で工期短縮

裏側の作業者・足場が不要 → 作業時間を半分以下にできるケースも。

✅ 溶接の代替になる

無溶接で鋼材接合が可能 → 火気使用不可の現場でも対応OK。火災リスク・養生コストを削減。

✅ 高い締結強度

ハック高力タイプは引張強度F8T相当で、国土交通大臣認定品もあります。

✅ 補修・改修工事に最適

既設構造物をバラさずに補強・追加工事ができる。

ワンサイドボルトのデメリット・注意点

専用工具が必要な種類が多い(特にハック式)
取り外しが困難(基本的に永久締結、外す時は破壊)
コストは通常ボルト+ナットより高め
❌ 下穴精度・板厚範囲の管理が必要
❌ メーカー独自規格のため1個ずつバラ売りが少ない
💡 ポイント:「1本あたりのコスト」ではなく「施工時間込みの総コスト」で比較すると、大規模工事ではワンサイドボルトが圧倒的に有利になることが多いです。

こんな現場で活躍します

🚄 橋梁・鉄道車両:閉鎖断面のメインフレーム
🚛 トラック・コンテナのボディ:内側に作業者が入れない
🏗️ 既設鉄骨の耐震補強:解体せずに補強プレートを取付
🏭 配電盤・制御盤の組立:裏側に手が入らない狭小空間
🏢 外壁パネル・カーテンウォール:高所での片側作業
🛣️ 高速道路の遮音壁・防雪板:橋脚側の作業を減らす

よくあるご質問(FAQ)

Q. リベットとどう違うのですか?

A. リベットは固定力(クランプ力)が弱く、振動や繰り返し荷重で緩みやすい構造です。一方ワンサイドボルトはボルトと同等の高い軸力を発生させるため、構造物の本締結に使えます。

Q. 普通のボルトより本当に強いのですか?

A. ハック高力タイプはF8T相当で、構造用高力ボルトと同等の性能・国土交通大臣認定品もあります。ただし種類によって強度はピンキリなので、用途に合わせた選定が重要です。

Q. 取り外して再使用できますか?

A. 基本的にできません。ワンサイドボルトは「変形して固定する」構造のため、取り外し時は破壊(切断・破断)が必要です。

Q. 自分の現場に合うか相談できますか?

A. はい、ぜひご相談ください。板厚・材質・必要強度・施工環境をお伝えいただければ、最適な製品をご提案します。

Q. 1個から購入できますか?

A. 三和ファスナーでは可能な限り小ロット対応しています。試作・補修用に1本〜数本だけ欲しいといったご要望もお気軽にどうぞ。

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ワンサイドボルトのご相談は三和ファスナーへ

うちの構造物に使えるか知りたい」「ハック工具を持っていないけど施工方法を相談したい」など、ワンサイドボルトは現場ごとに最適解が異なるため、専門商社のサポートが欠かせません。

名古屋市中川区の三和ファスナーでは、ロブテックス・各メーカー製品の取扱実績があり、用途に応じた製品選定・施工方法のご提案までワンストップで対応します。

📞 TEL: 052-432-4010(平日 8:30〜17:30)

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Reviewed by

山下 朋幸
山下 朋幸代表取締役

株式会社三和ファスナー創業者。2003年の創業以来、20年以上にわたりネジ・ボルト・ファスニング関連商品の販売と特殊切削加工に携わる。製造業・建設業向けの選定相談・トラブル対応を多数手掛ける名古屋エリアのファスニング専門家。

ボルト・ナット選定ステンレス・特殊鋼切削加工小ロット調達名古屋・愛知エリアの製造業ネットワーク

本記事は上記監修者の確認を経て公開しています。記載内容は一般的な情報であり、個別案件のご判断は必ず原典規格・図面に基づき、必要に応じて専門家にご相談ください。

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