こんな方に役立つ記事です
結論:3秒でわかるタップ加工
タップ加工=ねじ穴(めねじ)を作る加工のこと。
① タップとは何か?
タップは、金属の素材に「めねじ」を切る工具です。
形状
種類
② 下穴径の計算と早見表
下穴径=タップを通す前に開ける穴。これが適正でないと、タップが折れる・ねじ山が不完全になる原因に。
計算式(並目ねじ)
```
下穴径 = 呼び径 − ピッチ
```
例:M8 並目(ピッチ1.25)→ 下穴径 = 8 − 1.25 = 6.75 → 実用は 6.8mm
M3〜M30 下穴径早見表(並目・JIS B 1004 準拠)
細目ねじの場合
ピッチが違うので下穴径も変わります。例:M10 細目(ピッチ1.25)→ 下穴 8.8mm。
③ タップ加工の手順
① 下穴を開ける
鉄工用ドリル(HSS等)で下穴径ぴったりに開ける。斜めにならないよう垂直を保つことが最重要。
② 面取り(バリ取り)
下穴の入口を1〜2mm程度面取りしてタップが入りやすくする。
③ 切削油を塗る
タップに専用切削油(タッピングペースト等)を塗る。ドライで回すと折れます。
④ タップを回す
⑤ 検査
通り側・止まり側ゲージで完成したねじ穴の精度を確認。
④ タップ折れの主な原因と対処
原因1:下穴が小さい
下穴径が指定より小さいと、タップが食い込んで折れます。図面を再確認。
原因2:垂直度が出ていない
タップが斜めに入ると片側に力がかかって折れます。スコヤやスタンドで垂直を確保。
原因3:切削油が足りない
ドライで回すと摩擦熱でタップが焼ける→折れる。塗りすぎ位がちょうど良い。
原因4:切粉が詰まった
深いねじ穴では切粉が排出されず詰まって折れます。半回転戻す動作を必ず。
原因5:素材が硬すぎる
焼き入れ材・高硬度材は専用タップ(コバルトハイス等)でないと折れます。
タップが折れたときの対処法
⑤ よくある質問
Q. 下穴径表に「6.8」とあるけど、6.5や7.0で代用できる?
A. 代用は推奨しません。
公差±0.1の範囲で指定値ぴったりを狙ってください。
Q. ステンレス(SUS304)にタップを切るときのコツは?
A. SUSは粘りが強く焼き付きやすいので、以下に注意:
Q. 樹脂や木材にもタップは使える?
A. 使えますが、専用品を推奨:
Q. M3 のような細いタップ、毎回折ってしまう…
A. 細径タップは回し過ぎ・斜め入りで簡単に折れます。
Q. 「下穴径」と「キリ径」って同じ?
A. 同じです。図面によっては「φ6.8 キリ」「6.8 ドリル」「6.8 下穴」と表記揺れがあります。
⑥ プロが教えるタップ加工のコツ
まとめ
「タップ折れの抜き取り後、代替ボルト・ヘリサートが必要」というご相談も
三和ファスナーでは:
📞 052-432-4010(平日 8:30〜17:30)
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株式会社三和ファスナー創業者。2003年の創業以来、20年以上にわたりネジ・ボルト・ファスニング関連商品の販売と特殊切削加工に携わる。製造業・建設業向けの選定相談・トラブル対応を多数手掛ける名古屋エリアのファスニング専門家。
本記事は上記監修者の確認を経て公開しています。記載内容は一般的な情報であり、個別案件のご判断は必ず原典規格・図面に基づき、必要に応じて専門家にご相談ください。
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