「このナット、何番のレンチで回す?」「M10のナットの厚さって何mm?」——六角ナットの寸法は、発注や作業のたびに確認したくなる基本情報です。この記事では、六角ナットの二面幅(レンチサイズ)・厚さ・対辺寸法をM3〜M30まで早見表にまとめ、ボルトとの"レンチサイズ違い問題"や種類・選び方まで、名古屋のネジ専門商社がやさしく解説します。
結論:六角ナット寸法早見表(M3〜M30)
JIS B 1181(六角ナット・スタイル1/並目)の代表値です。二面幅 s = 回すのに必要なスパナ・レンチのサイズです。
呼び径並目ピッチ二面幅 s(レンチ)対辺 e 約厚さ m
M30.55.56.42.4
M40.778.13.2
M50.889.24.7
M61.01011.55.2
M81.251315.06.8
M101.51618.58.4
M121.751820.810.8
M142.02124.312.8
M162.02427.714.8
M202.53034.618.0
M243.03641.621.5
M303.54653.125.6
(単位:mm。二面幅は新JIS/ISO規格の代表値)
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ナットは「ボルトの相棒」──受け止める側の主役
ボルトを締めるとき、実はボルトは"伸びるバネ"になって、その縮もうとする力(軸力)で部品を挟んでいます(詳しくは締め付けトルクの記事で解説)。
その力をしっかり受け止める"相棒"がナットです。どんなに良いボルトでも、相棒のナットが弱かったり、ねじ山が合わなかったりすれば、力は伝わりません。ボルトとナットは、二人三脚。だからこそ、サイズ・ピッチ・強度区分を"ペアでそろえる"ことが大切なんです。
各寸法の意味(早見表の見方)
二面幅 s:六角の平らな面と面の距離。そのまま"スパナ・レンチのサイズ"になります(M8なら13mmのスパナ)
対辺 e:六角の角から角までの距離(対角)。スペースの確認に
厚さ m:ナットの高さ。スペースや突き出し量の確認に
💡 プロのひと言:同じM10でも、ボルトとナットでレンチが違うことがあります。 これは現場の"あるある"落とし穴。旧JISでは M10=17・M12=19・M14=22mm でしたが、新JIS(ISO)では M10=16・M12=18・M14=21mm に変わりました。六角ボルトは今も旧JIS(17等)が主流、六角ナットはISO(16等)が多い——つまり同じM10でも、ボルトは17mm・ナットは16mmのレンチということが起こります。「あれ、レンチが入らない?」と思ったら、まずここを疑ってください。
六角ナットの種類(よく使うものだけ)
ナットにもいろいろな種類があります。まずは代表的なものを。
種類特徴・用途
六角ナット(1種)最も標準。片面取り。面取り面を表にして使う
六角ナット(3種)両面取りで薄め。向きを気にせず使える
ナイロンナット樹脂リングで緩み止め。振動対策の定番
Uナットフランジ+ばね効果で緩み止め。再使用可なタイプも
フランジナット座金一体型。締結面を傷つけにくく作業も速い
袋ナット先端が閉じたドーム状。見た目・安全・防水に
蝶ナット(ちょうナット)手で回せる。工具不要で頻繁に着脱する箇所に
☕ ちょっと余談:ナットの面取り、実は"裏表"のサイン。 標準的な1種ナットをよく見ると、片側だけ角が少し落としてあります(面取り)。これ、ただの飾りではなく「こちらが表(外側)ですよ」という目印。面取り面を表にして締めるのが正しい向きです。3種ナットは両面が面取りされているので向き自由——細かいけれど、知っていると"通"な豆知識です👀
ナットの選び方・注意点
1.ボルトとサイズ・ピッチをそろえる:M10並目のボルトにはM10並目のナット。細目同士で合わせる
2.強度区分を合わせる:ボルトの強度区分と同等以上のナットを(強度区分の記事も参照) 3.材質をそろえる:屋外・水回りはSUS同士で。異種金属の組み合わせは"電食"に注意
4.緩み対策が必要なら専用ナット:振動がある箇所はナイロンナット・Uナットなどを検討
☕ もうひとつ余談:ナットは"締める"から"緩ませない"へ進化してきた。 昔はナットを2個重ねる「ダブルナット」が緩み止めの定番でしたが、今はナイロンリングやばね効果を組み込んだ専用ナットが主役です。振動という"敵"とどう戦うか——ねじの歴史は、実は「緩み止めの工夫の歴史」でもあります。緩み止めの選び方はネジの緩み止めガイドで詳しく解説しています🔧 まとめ
六角ナットの二面幅 s = レンチ・スパナのサイズ(M8なら13mm)
同じM10でもボルト(17)とナット(16)でレンチが違うことがある(旧JIS↔ISO)。迷ったら現物で確認
ナットはボルトの相棒。サイズ・ピッチ・強度区分・材質を"ペアでそろえる"のが鉄則
緩み対策が必要なら、ナイロンナット・Uナットなど専用ナットを
ボルトとナットは、いわば二人三脚。三和ファスナーではボルト・ナットをまとめて、1個から手配できます。「このボルトに合うナットは?」というご相談も大歓迎です。
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