梅雨は「ネジの錆び」が急増する季節
5〜7月の梅雨シーズンは、湿度が70〜90%に達する日が続きます。この時期、炭素鋼製のネジや表面処理が傷んだボルトは一気に赤錆びが進行します。「先月まで問題なかったのに、梅雨明けに見たら全部錆びていた」というのは製造・建設現場でよくある話です。
今年の梅雨が来る前に、防錆対策を見直しておきましょう。
錆びやすい状況・場所
防錆対策① 素材を見直す
屋外・湿気環境 → ステンレスに変更
最も根本的な対策は素材をステンレスに変えることです。
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塩素・海水・薬品環境には SUS316、一般的な屋外にはSUS304が適切です。
海岸近く・化学プラント → SUS316 or チタン
SUS304でも塩素イオンの多い環境では孔食(穴あき腐食)が起きます。SUS316またはチタンへのグレードアップを検討してください。
防錆対策② 表面処理を変える
素材を変えずに耐食性を上げるなら、表面処理のグレードアップが有効です。
三価クロメート(推奨)
六価クロムを使わないRoHS対応品。耐食性はユニクロの約3倍で、現在の業界標準です。
ジオメット・ダクロタイズド
自動車業界で実績が多い高耐食処理。塩水噴霧試験1000時間以上の製品もあり、ユニクロの10倍以上の耐食性を持ちます。
溶融亜鉛めっき(ドブ漬け)
鉄骨・アンカーボルト等の屋外構造物に多用。めっき層が厚いため傷がついても錆びにくいのが特長です。
防錆対策③ 保管環境を改善する
在庫品の錆びを防ぐための保管改善も重要です。
1. 密閉ケース+防湿剤(シリカゲル):炭素鋼のネジには必須
2. 棚の上に置く:床面の結露・湿気を避ける
3. ステンレスと鉄を分けて保管:もらい錆びを防ぐ
4. 定期的なローテーション:長期放置ロットを先に使う
防錆対策④ 錆び止めオイルの塗布
一時的な対策として、防錆スプレー(CRC 5-56等)を吹き付けることで表面の酸化を遅らせられます。ただし、摩擦係数が変わるため締め付けトルクへの影響に注意が必要です。
梅雨前チェックリスト
三和ファスナーの防錆対応
「今使っている炭素鋼をステンレスに替えたい」「コストを抑えつつ錆びにくい表面処理に変えたい」というご相談を毎年多数いただいています。
梅雨が来る前に、ぜひ一度ご相談ください。
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株式会社三和ファスナー創業者。2003年の創業以来、20年以上にわたりネジ・ボルト・ファスニング関連商品の販売と特殊切削加工に携わる。製造業・建設業向けの選定相談・トラブル対応を多数手掛ける名古屋エリアのファスニング専門家。
本記事は上記監修者の確認を経て公開しています。記載内容は一般的な情報であり、個別案件のご判断は必ず原典規格・図面に基づき、必要に応じて専門家にご相談ください。
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